台湾ゴルフ桃園【永漢ゴルフクラブ】

2021年7月31日

永漢（ヨンハン）ゴルフクラブの創設者は、日本在住の台湾人実業家、邱永漢氏。世界中の名門コースを訪れた邱氏は、セント・アンドリュース・オールドコースの独創性に感嘆し、スコットランドのリンクスと同じテイストのゴルフコースを作りたいと考え、台湾でのコース設計の概念に挑戦しました。

そこで邱氏は、日本ゴルフコース設計協会の創設者である加藤俊輔氏に依頼し、桃園市蘆竹地区の自然で緩やかな起伏のある地形をベースに、本格的な海岸の雰囲気を持つ18ホールのコースを設計しました。フェアウェイの側面に沿って巻かれた起伏のあるマウンドは、フェアウェイの障壁や境界を形成する木々に取って代わり、ゴルフコースの古典的な美しさを感じさせ、ヨンハン・ゴルフクラブの最大の特徴となっています。

パー72の18ホールで、全長は6,690ヤード。フェアウェイは起伏のある丘陵地帯を縫うように進み、ラフで区切られていて木がない、海辺のコースのスタイルです。木がないので、風がショットに影響を与える最も重要な要素となります。特に北東のモンスーンが吹く冬場は、低弾道のフェアウェイに慣れていないプレーヤーは苦労するでしょう。

このコースには典型的なスコットランドの海岸沿いのコースのように膝までの深さの芝はなく、またバンカーも高い壁のあるお椀型ではなく、ヤーデージもそれほど長くはありません。そのため、一般のゴルファーにとっては、風のないところでは、かなり親しみやすいレクリエーション・コースとなるでしょう。